病気のお子さまのお風呂
2018年11月10日
こんにちは。
葛西エリアで小児科・内科・外科を行っている、まなべファミリークリニックです。
お子さまが風邪を引いたらお風呂はどうするか、迷ったことはありませんか?
今回は、お子さまが病気になった時のお風呂についてお話いたします。
■お風呂の効果
お風呂に入るということは、次のような効果があります。
・皮膚を清潔にすることで、皮膚呼吸を助けたり皮膚の病気を防ぐ
・体が温まりリラックスできる
・皮膚に刺激が与えられて、血行が改善される
・精神的な疲労が抑えられる
・新陳代謝が促される
ただし、お子さまが病気でつらそうにしているのに無理やり入れると、気分が悪くなったり吐いてしまったり、だるくなることも考えられます。
■入浴させるかどうかのチェックポイント
病気のお子さまを入浴させるかどうか迷ったら、次のポイントに当てはまるかどうか考えてみましょう。
入れない方がいい場合
☑ 熱が高くつらそう
☑ 熱はないがだるくて入りたがらない
☑ 発熱し始めて寒気がする
☑ 顔色が明らかに悪い
入れてもいい場合
☑ 咳・鼻水は出ているが、元気で顔色がよく、食欲もある
☑ 熱はあるが38度以下で元気
とびひや水ぼうそう、掻き壊した傷がある場合は、バスタブをきれいに水洗いして最初に入るか、シャワーや清潔なお湯を浴びましょう。
咳が続いていて数日お風呂に入っていない時には、短時間だけぬるめの湯に入るか、シャワーでさっと済ませるといいでしょう。
■入浴の際のポイント
病気のお子さんをお風呂に入れる時には、次の点に注意しましょう。
・秋冬は脱衣所やお風呂場が冷え込まないように、入浴前に暖房などで温めておく
・やや低めの37~38度の湯に入れると、熱が下がる効果がある
・37~38度の湯に入った後はすぐに服を着せる
・41度前後の熱い湯に長時間入ったら、しばらく寒くない場所で肌着一枚で過ごして体のほてりを取る(汗で体を冷やさないため)
・バスタブにつかれない時には、ぬるま湯にひたしたスポンジやタオルでやさしく体を拭いたり、ぬるめのシャワーを浴びるだけでもいい
無理せず清潔を保って、スッキリさせてあげましょう。