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RSウイルス感染症

2021年6月14日

 現在、RSウイルス感染症が大流行しています。治療方針が変わらないから検査はしないといった話を他院でされたという話を聞きます。それはそれで正しいとは思いますが、当院では診断をつけることでの安心も大事と考えておりますので、積極的に検査を行なっております。平均して5日前後の熱が出ることが多く、鼻汁、咳嗽が目立つ風邪の一つです。咳、鼻汁は最低1週間は続きます。登園停止の基準は本来ありませんが、慣例として登園許可証が必要になる場合がほとんどです。

 経験上、熱がしっかりないとRSの検査をしても陽性反応は出にくいと思います。経過を見ていく中で、最初陰性でも熱がしっかりと出て再検査をすると陽性となることもしばしば経験します。ただし、保育園の中には、熱がなく、咳、鼻汁が少しあるだけでRS検査をするようにという説明を親御さんにされているところもあるようですが、それは必ずしも正しくありません。保育園側の事情も理解できますが、RS検査は保険適応ではありません(包括医療を選択していないクリニックでは一部保険適応はあります)。よって、検査の責任は医師にありますので、医師の判断が最も大事になります。必要な場合は当院ではしっかりと検査を行うスタンスではありますので、その都度ご相談いただければと思います。事実として、当院はかなり検査をする方だと思います。

 因みに、当院ではRSの場合、咳止めは最初から処方しない場合が多々あります。下痢の腸炎の際には出し切った方がいいという話に似ていますが、咳は悪いものを外に出そうという生理的な反応であり、どちらかというと、気管支拡張剤という、空気の通り道を広げて呼吸を楽にする薬や、ステロイドという炎症を鎮める薬を使用します。咳止めを絶対に処方しないということではありませんが、処方しても効果がない場合がほとんどと思いますし、喘息と同じような病態なので、場合によっては悪さすらする場合もあると考えています。当院では治療方針に考えを持って行なっておりますので、何か不明な点あれば聞いていただければと思います。よろしくお願いします。