乳幼児とイオン飲料
2018年11月12日
こんにちは。
葛西エリアで小児科・内科・外科を行っている、まなべファミリークリニックです。
日常的によくイオン飲料は飲まれており、乳幼児向けのイオン飲料も発売されています。
今回は、乳幼児とイオン飲料についてお話いたします。
■水の代わりに飲ませないで
イオン飲料は味がついていて飲みやすいので、お子さんが水よりも飲みたがることがあります。
でも、イオン飲料には糖分や塩が含まれています。
そのため、飲みすぎると水に比べて体に負担をかけることがあり、小児科や歯科の医師からも注意喚起が出されています。
お子さんが喉が渇いたら、基本的に歯水や麦茶をあげるようにしましょう。
イオン飲料にも便利な面はあるので、メリットとデメリットを考えてたまにあげるようにすると安心です。
■イオン飲料のデメリット
・ビタミンB1不足になることも
イオン飲料を飲みすぎると、糖分を分解するのに必要なビタミンB1がたくさん消費されて、ビタミンB1不足になることがあります。
・むし歯の原因に
イオン飲料についている糖分が歯につき、むし歯になりやすくなります。
・塩分を取り過ぎることも
イオン飲料によっては乳幼児には塩分が多く含まれていることがあります。そのため元気な時にたくさん飲むと、塩分を取り過ぎてかえって喉が渇いてしまって飲みすぎることがあります。
■イオン飲料のメリット
・病気の時に水分補給をしやすい
発熱や下痢、おう吐、極端に汗をかいた時には乳幼児向けのイオン飲料や経口補水液を飲ませると水分補給がしやすくなります。
ただし母乳の赤ちゃんにはいつも通り、母乳をあげれば大丈夫です。
なお下痢やおう吐をした時には塩分も補給してあげましょう。
「イオン飲料は普段は飲ませない」「風邪などの病気で水分不足が気になった時にはじゅうぶんあげる」と覚えておくといいですね。
お子さんに発熱や下痢、おう吐などの症状が出たら、まなべファミリークリニックまでご相談ください。
イオン飲料のあげ方に迷った時にも、ぜひお気軽にお尋ねください。お子さんの症状を考えながら丁寧にお答えいたします。