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破傷風 はしょうふう

2018年8月30日

破傷風(はしょうふう)は、予防はできるけど、発症すると、命に関わる怖い病気です。庭仕事や公園などでの傷がきっかけで、この病気にかかる場合があります。

破傷風菌の毒素が神経に悪さをして様々な症状を呈します。有名な症状は開口障害です。口が開かなくなり、呼吸が出来なくなる場合もあります。筋肉の動きが不自由になる状態ですので、姿勢を保でない、歩けないなども症状の一つです。以前大学病院で受け持っていた、患者さんは人工呼吸器の管理をしなければならなかったほどです。

定期接種として、1968年からDPTは3種混合ワクチンが使われるようになっていて、現在はDPT-IPV(4種混合)ワクチンが使用されています。

破傷風を発症するほとんどの方は3種混合ワクチンが出る以前の方で、中高年以上の方が患者さんの大半です。

今まで3回以上の破傷風を含むワクチンを接種した方は、汚い傷でなければ、10年間は接種をしなくても問題ないと考えられています。

傷が深いとか汚染が強いと、5年以上たっている場合に1回追加接種がすすめられています。当然、昔のことは覚えていないという方も多いです。

当院では、常に破傷風トキソイドという予防の注射薬を準備しています。

これから、庭仕事を始めるからということで接種される患者さんも多いです。

5年以上、特に10年以上最後の接種から経過している方は、予防の適応があります。

まずは相談ください。